【オンライン開催】2024年度 信州大学 新技術説明会【事前申込受付中】
2024年8月1日 (木) に「信州大学 新技術説明会」をオンラインで開催します。
信州大学が保有する特許発明を発明者が自らプレゼンする説明会です。
各発表終了後、その場ですぐに研究者とコンタクトがとれる個別質問ルームも設けます(希望者のみ)。
皆様のご参加をお待ちしております。
また、申し込みいただいた方は、開催日の8月1日から約2週間、見逃し配信も視聴できます。
お申し込みはコチラのJST新技術説明会の公式HPからお願いいたします。
❖発表内容一覧
1)易成形・迅速応力緩和を実現するアクリル系ビトリマー
発表者:先鋭材料研究所 准教授 髙坂 泰弘
ビトリマーは「架橋を解かずに架橋構造を組み換えることが可能なネットワークポリマー」のことである。本発明では、側鎖にカルボキシ基をもつポリマー(アクリル酸共重合体など)と、市販の架橋剤からビトリマーを誘導した。この架橋樹脂をプレス成形でき、作成したフィルムは迅速な応力緩和を示したほか、脱架橋も容易である。
2)シリコン切削くずの再利用:粉末状シリコンの表面修飾による再資源化
発表者:工学部 物質化学科 准教授 岡田 友彦
シリコンは空気との屈折率差が大きいために光を反射するので、黒色度を増すには、サブミクロン級の突起物を均一にコーティングする必要がある。本技術は、天然由来原料に基づく突起物を粒子表面全体に均一コーティングするものであり、突起物に疎水性分子を高密度に吸着させることで、撥水性黒色粒子を得ることもできる。
3)接着剤を鞘に持つ繊維で不織布の強度を向上
発表者:繊維学部 先進繊維・感性工学科 助教 冨澤 錬
接着性樹脂ポリビニルブチラール(PVB)をポリエステル繊維を芯とした繊維の鞘に配置し、ニードルパンチ不織布に混ぜ込んだ。この不織布を熱処理することによって接着剤同士が融着し、不織布の強度が増加した。
4)非水系電解質を用いたプロトン二次電池の開発
発表者:物質化学科 准教授 清水 雅裕
プロトンをキャリアとする二次電池において、クーロン効率を向上させるために、比較的低い動作電位を有する非晶質酸化物を負極活物質を用い、さらに溶媒に水ではなく電位窓のより広いプロトン性イオン液体またはイオン液体を活用した。
5)外観を変え、空間をデザインするための曲面を構成するロボット
発表者:繊維学部 機械・ロボット学科 助教 岩本 憲泰
能動的に制御できる要素(アクチュエータ)と受動的に変形する要素を交互に貼り合わせることで構成する曲面構造体。いずれの要素も曲率が一定と仮定することで、形の表現に必要な変数を削減している。各アクチュエータを駆動し形を変化させることで、全体の形状を制御する。